十日戎 宝の市神事

1月 9日 宵戎     (午前6時開門)
1月10日 本戎     (午前10時より大祭)
1月11日 残り福

9日から11日の夜まで夜通しで開門しております。

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十日戎略記

十日戎

堀川戎神社は、今を去る約1400年以上もの昔、欽明天皇の時代(539〜571)に蛭子大神(えびすのおおかみ)を主神に祀られた由緒あるお宮です。浪速年中行事随一の「十日戎(とおかえびす)」は、関西一円の人々から「えべっさん」と親しまれ、江戸時代中期から年々盛大となり「ミナミの今宮、キタの堀川」と並び称せられ諸人群参したと記されております。その盛大さは今もなお衰えることなく、毎年1月9日・10日・11日の「十日戎宝の市神事」には、商売繁昌を願う参詣者数十万人が参拝され、立錘の余地がない程の盛況となります。境内では「お神楽」のかけ声も高く、カネや太鼓の囃しも賑やかに大阪名物の十日戎の情緒が醸し出されます。また、参拝者に対しては連日福笹(吉兆)を授与し、盛大に浪速神楽が奉奏されます。さらに賑わいが最高潮を迎える夜には、境内や参詣道の提灯、町内のボンボリにも灯が入り、天神橋筋商店街から梅田にかけて100軒を超える夜店が軒を連ね華やかな夜景を浮かび上がらせます。その神賑わいは、関西独特のものといえます。

十日戎

十日戎の福笹・授与品

堀川戎神社の福笹は、他社にない瑞々しい生の「五枚笹」に、古くより伝わる小宝(色々な宝を模して造った飾りもの。)と短冊を付けた基本の「福笹」に、熊手や俵、箕(み)そして宝財布・絵馬・千万両箱・鯛などの縁起物を付け足した華やかで大きな福笹も準備しております。

十日戎の「小宝」

「小宝」は、江戸時代中期の唄本にある
「十日戎の うりもの(売り物)は はぜぶくろ(袋)に とりばち(取鉢) 銭かます 小判に かね(金)箱 たてゑぼし(立烏帽子) ゆでばす(蓮) さいづち(才槌) たばねのし(束熨斗)  ささ(笹)をかたげて ちどりあし(千鳥足)」と、歌われたものを集めてできています。
右にある絵は、 天保〜慶応(1843〜1868)期に長谷川貞信によって描かれた「浪花自慢名物尽」の上部にある 「十日戎小宝」の部分で、歌われた品々がこれに当たると思われます。
現在当社が授与しております「小宝」は、大阪府立中之島図書館の人魚洞データベースにある「巨泉玩具帖」の大正10年(1921)頃の「十日戎小宝」堀川戎の分として掲載されているものと、土製や現在作成が困難なもの等4つを除いて、約百年経過していますが、他はほとんど変わっておらず、他社にない「小宝」として注目されております。